海外生活の現実
たくさんの日本人が憧れ、夢を抱く海外生活、果たしてその現実は?イギリス語学留学、アメリカ大学院留学、日本とカナダ両方の企業でエンジニアとして就職、仕事を経験した著者が語る、海外生活の現実とは・・・
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
日本とカナダ 会社員の違い
日本とカナダ、両方の会社でエンジニアとして仕事をしましたが、それぞれの国の会社員には違いが幾つか見られます。もちろん会社によって異なることがありますが、私の経験上、それらを紹介しましょう。

カナダの会社では、スペシャリストがほとんどです。90%のスペシャリストと、10%のジェネラリストから成立っていると言えます。そのジェネラリストは、将来会社の経営者となる候補生が多いです。その他、エンジニアではその道20年のエンジニア、人事部ではその道20年の人事のスペシャリスト、経理部門にはその道20年のスペシャリスト、などと、すべての部門はその道で長い経験を持つ経験者によって成立っています。日本の会社で行われるような社内での異動は、その10%のジェネラリストしかしません。全く仕事内容の関係のない部門へは異動できませんし、もし別の部門へ異動できたとしても、その移動先部門での経験が短いため、給料は下がります。また、経験の豊富なスペシャリストは、上司よりも給料が高い、ということも多々あります。また日本企業のように、2人が全く同じ仕事をシェアすることはあまりありません。2人を雇うことによって給料を分け合うよりは、2人雇うお金を1人に払うことによって、優秀な人に良い仕事条件を出します。その良い仕事条件を出された人は滅多に仕事を辞めません。もし辞めたとしても、まだ別の会社から専門家を雇います。

仕事内容については、そのようにスペシャリストが多いため、個人の能力に頼ることが多いです。よって会議は少ないです。またとにかく効率を重視します。少しでも無駄なことがあると、はっきり時間の無駄だ、また、ある人がやるよりも別の人がやるほうが効率の良い仕事があれば、別の人がやれ、とはっきり言われます。つまり、自分の出来る仕事、得意な仕事がないと、仕事はまわってきません。いつかは解雇、となります。また、自分より給料の低いポジションの人でもできるような仕事は、そちらの人へその仕事をまわせ、言われます。そして、社員はよく勉強します。時代はもちろん変化しているので、学校を卒業したときの知識だけでは定年退職まで持ちません。私の会社も、毎年約30万円程度、教育費を出してくれ、自由に勉強することが出来ます。

給与については、欧米は年棒制だと良く言われますが、結局は日本の月給制度と同じで、2週間に1度、2週間分の給与が支払われます。さらに年末にはボーナスが追加されます。年収は経験年数、ポジションの仕事内容、前年度のパフォーマンスによって決められます。年齢は本当に、面接のときから採用した後までずっと聞かれることはありません。私の部下にも、年が20歳くらい上の人がたくさんいます。また次の年度の給料は、上司との面接によって決まります。前年度から何%UPか、パフォーマンスレビューという面接を上司と行い、決まります。日本の会社よりもパフォーマンスによる次年度給与の上下が激しいです。また年度末にはそのパフォーマンスにより、ボーナスも支払われます。その他、自宅待機時に支払われる手当て、出張手当などは、一般に日本の企業よりも手厚いです。たとえば出張手当は家を出た時間から残業代として支払われます。これらは国の労働基準法に定められています。

勤務時間については、カナダでは朝8時くらいから仕事を始め、夕方4時ごろにはだいがい帰ります。日本の会社では、特に都心では、夜遅くまで仕事する人が多いですが、カナダでは残業は多くて週10時間程度までです。また早く仕事が終わった場合は、もちろん帰って良いです。特に私の場合は管理職レベルであるため、勤務時間は完全に自己管理に任せられており、上司も私の勤務時間を正確には把握していません。すべては仕事のパフォーマンスが問題なのです。

休暇については、有給3週間以上は保証されており、ほぼ全員がそれを使い切ります。もし使い切らないと、その分お金でもらえるという制度のある会社もあります。また有給をお金で買える会社もあります。病気の場合はそれ以外にSick Leaveというのが用意されており、医者の証明があれば無限に取れます。出産休暇については、国の企業保険制度により、両親合わせて7ヶ月程度、70%の給料をもらいながら、産休を取ることができます。もちろん理由があれば延長可能です。

カナダの会社のほとんどは、企業年金制度があります。一般に、外資系の会社は退職金が少ない、などといわれることがありますが、カナダの会社はそのようなことはありません。例えば、30歳から65歳まで一つの会社で仕事をした場合、最後の年の給料の70%が、定年後毎年、本人が死ぬまで支払われる、といったシステムがあります。

会社によってストックオプションがあるところもあります。会社によって違ってきますが、毎年給与の中から自社株を給与の6%分購入すると、給与の2%分を会社が付け足してくれる、またその株は1年間以上は保持しなければならない、というような制度です。

カナダの会社では、サマースチューデントといい、大学生が夏休みの期間中、パートタイムで、会社で仕事をする機会を持てます。例えば私の部署では、週3日8時間、時給15ドル程度で、コンピュータサイエンス学科の生徒を雇ったことがあります。仕事内容はというと、簡単なプログラミングの仕事などをお願いします。日本の多くの学生は、レストラン、コンビニ、家庭教師など、将来自分の就く仕事とは全く関係のないアルバイトをする傾向にありますが、カナダではこのような機会を利用して、将来の自分の仕事に役に立つことをする生徒が多いです。そこで自分の仕事ぶりが認められれば、卒業後そこで完全就職、というチャンスも増えてきますので、生徒も必死に仕事をします。生徒側にアドバンテージがあるだけでなく、企業側にも、正社員として生徒を雇う前にその人の仕事ぶりを、しかもリーズナブルな賃金で把握ですることができます。企業のリスク削減につながります。

カナダの仕事環境、すこしでもわかっていただければと思います。もちろんこれらは私の経験上の話ですので、他の会社、仕事では、違うことも多々あるとは思います。海外の会社での仕事、僕でも通用するくらいですので、日本人でも海外で仕事をするチャンスはいくらでもあります。これを読んで海外で仕事したい、と思ったからたは是非一報ください。

読み終わったらクリックお願いします→
スポンサーサイト
海外で通用する会社員になるには
海外で通用する会社員とはどのような人なのでしょうか?私が自分の部署で周りの社員に聞いたアンケートの結果を参考に、私の考えをまとめました。

チーム優先主義、目的意識

1、常にマネージャの求めること、グループの目的を第一に考えましょう。海外の会社員は目的意識がとても強いです。自分がなんのためにその仕事をしているかを考えて仕事するようにしましょう。無駄な仕事をしても評価されないどころか、時間のロスだと見られてしまいます。

2、感情的にならず冷静にDiscussionしましょう。日本の会社では、議論の途中にかっとなって冷静に会話を出来なくなる人が多いです。それを海外の会社ですると、感情を抑えられない人、人間として失格だと見られてしまいます。

3、他の社員の意見を聞き、良い部分は取り入れましょう。個人主義は、自己中心とは違います。他の社員が良い意見を持っていれば、その意見を誉めて、敬い、素直に受け入れましょう。

4、スペシャリストがスペシャリストとしての役割をうまく果たしましょう。自分がスペシャリストとして、自分しかできない仕事を作るのはもちろん、他にスペシャリストがいる場合はその仕事を自分がせずに、その人に任せましょう。無駄に時間をかけてその仕事をやろうとすると、なぜそのスペシャリストに任せないのか、問われます。

5、マネージャが必要とする情報を的確にタイムリーに伝えることにより、多くのオプションを与えましょう。海外の会社ではTop-Down方式ですので、部下はマネージャが的確な判断をできるよう、情報をうまく供給しましょう。

6、マネージャに負担を与えないで、出来るだけ自分で考えるようにしましょう。マネージャは部下の仕事の結果だけを期待しているのです。その結果を出すための手段の段階でマネージャに負担をかけると、その部下はスペシャリストとしての信頼を失います。

考え方・姿勢

1、学んだこと、過去の経験を、確実に能力へ生かしましょう。 海外の会社では日本の会社以上に、大学院や外部のトレーニング機関で、教育を受けることができます。また、一つのProjectが終わると、Lesson Learned Meetingといい、そのProjectで何を学んだか、次にどう生かすか、反省会のような会議が必ずあります。それらの経験を次へ生かすことは非常に重要視されます。

2、自分の学歴、経験よりも、能力のほうが重要です。学歴、経験は、就職活動には役に立ちますが、いざ仕事が始めると、自分がどのような学歴を持っているか、どのような経験を持っているかではなく、貢献度が全てです。

3、常に悪いことについて文句をいわず、どうすればそれを解決できるかを考えましょう。海外でもいますが、なにか悪いことが起きるとすぐに文句を言う人はいますね。そのような文句を言うよりも、それをどうすれば解決できるかを考え、実行することが期待されます。文句を言う時間は無駄だと思われます。

4、情報、知識、経験を他の技術者にできるだけ教え、自分はまた別の新しいことを学ぼうとしましょう。情報や知識を自分だけのものだと隠そうとする人がいますが、そのようなことは無駄です。それをしている限りは、自分はいつまでも同じ仕事ばかりしているだけで成長しませんし、給料もあがりません。どんどん新しいことを学ぶ、経験し、結果を出していくことで自分は成長し、そして給料もあがっていくのです。

5、世の中には多くの優秀な社員がいて、自分はあくまでそのうちの一人だと理解しましょう。自分は飛びぬけて優秀だと高飛車にならないようにしましょう。日本でも同じですが、それをやると本当の能力を疑われます。例えば、知らないことは曖昧に答えるのではなく、はっきりと、I don’t knowというようにしましょう。

6、海外では、自分の仕事が好きで、プライドを持っている社員が多いです。よって自分の仕事にプライドを持ち、そして他人の仕事に対するプライドを傷つけないよう、注意しましょう。

実行力

1、問題が起きてもあわてず、冷静に対応しましょう。問題が起きたときにあせって、どうしよう、と冷静に対応できない人がいますが、そういうときこそ自分の能力を見せる時です。本当に能力を持っている人は、どんなことが起きても対応できるよう、日ごろから準備できているはずです。

2、実行に移すまえに、フレキシブルに様々な手段を検討し、その中からBestな手段を選びましょう。効率性を重視する海外の会社ではとても重要なことです。能率の悪い手段を選ぶことは重大な失敗です。また、既に実施している業務の効率化も考えましょう。より効率な手段を考え出すことは、大いに評価されます。

3、物事を達成するための順序を理解して、それをルーチン作業としていつも通り実行しましょう。経験の長い社員は、その分野でどんな仕事がきても、出来るだけいつも通り、できるだけルーチン作業として実行します。毎回仕事が来るたびに違う方法でやらないようにしましょう。

4、自分の能力強化のため、情報収集、勉強をしましょう。海外の会社では年功序列というものがなく、何歳になっても新しいことを学び、成長していかなければなりません。そうして自分の能力を上げないと、給料が下がったり、最悪の場合解雇されたり、となってしまいます。

5、その土地の語学にハンディがある場合は、そのハンディをしっかりと自覚し、それを超える実力を持たないと他の人には勝てない、ということを覚えておきましょう。語学以外の何かで、これだけは誰にも負けないというものを作っておきましょう。

気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの多くは日本の会社でも同じです。よって、一般的には、日本の会社に貢献できるような人は海外の会社でも貢献できるということが言えます。ただし、海外で会社員として働くのであれば、これらをきちんと理解しておくことが重要です。

読み終わったらクリックお願いします→ブログランキング・にほんブログ村へ
海外で就職するためには?
海外で仕事をゲットするには何をすれば良いか?この問題は私も長年悩みに悩んだことで、結局誰も答え教えてくれず、自分で道を切り開くしかなかったのです。実際にアメリカ、カナダの会社2社から仕事オファーをもらった立場からいうと、次の3つが重要であると思います。

1、仕事経験

最も大事なのは英語でもなく学歴でもなく、間違いなく仕事経験です。とくに日本の会社での仕事経験は価値があります。よく海外の大学を出ればなんとか仕事はあるだろう、と考える学生が多いが、実は最も海外で仕事オファーをもらうのにスマートな方法は、日本でまず仕事することだと思います。私も日本で6年近く仕事をしたら、その経験を買われて仕事オファーをもらうことができました。また、日本の企業は最初のトレーニングがきちんとしているため、最初に色々教わることが出来ます。海外の大学を卒業した人も、そこであせらずにいったん日本へ帰って就職して経験を積み、また海外へ挑戦する、という方法を取ると、かなり確率が上がります。日本の大学でも海外の大学を卒業しても、すぐに海外で仕事をすぐにもらう必要は全くありません。ただし、日本の会社ではとにかく何か自分の強み、得意分野を作ることが大事です。毎日なんとなく仕事するのではなく、自分はこれについてのスペシャリストだ、と自信を持って言えるほどの仕事をしないといけません。

日本人は海外では外人であることを常に忘れないようにしましょう。その会社が一人の外人を雇うには、国にもよりますが、例えばカナダでは、最低100万円以上の弁護士費用が必要となるのです。つまり、100万円以上投資してまでその外国人を雇うべきか、というのが雇用主の立場です。100万円以上投資したとしても、こういう利益を会社にもたらすことができる、と言えるような経験を持つことが第一条件となります。その国にいるほかのエンジニアと同レベルでは、就職の可能性は小さいです。

2、履歴書、面接によるアピールのうまさ

どんなに良い仕事経験をしていても、それをきっちりとうまくかっこよく伝えることが出来ないと仕事オファーにはつながりません。いろいろ履歴書の書き方や面接の答え方に関する本は出ていますが、経験上、本当に役に立つ本はほとんどありません。それは仕事の貢献度を書いているものが少ないからです。実際に自分が何をしたかを書くだけではなく、それらをすることによって会社にどう役にたったか、貢献したか、を書くことが大事です。本通りに書くなら、誰でもできますし、それを一歩超えたものを作らない、または作れるような経験を持っていないと、海外での仕事オファーへの道は遠いでしょう。アピールするときに最も重要な点は、自分が実際にどんな仕事をしてきて、それが会社にとってどう役に立ったか、そして次の会社にどう役に立つかをはっきりと履歴書に書くことです。ちなみに欧米ではとにかく強くアピールすることが大事だ、と思っている人が多いかもしれませんが、そうではなく、海外でネゴシエーションするときと同じことですが、内容を的確に丁寧に礼儀正しくわかりやすく言葉で伝えることが大事です。ひたすら強い口調で内容のないことや事実でないことをアピールしても悪い印象を与えるだけです。

3、語学力

実は語学は1、2ほど重要ではありません。海外で仕事したいからといってとにかく語学ばかり勉強する人がいますが、それははっきりいって無駄です。それよりも1、2でアピールできるようなことを身につけるのが最優先です。たとえば日本のプロ野球選手が大リーグに行くのに、野球の能力と英語の能力、どちらが必要でしょうか?野球の実力さえあれば、英語なんてできなくても何億円ももらえちゃう人がいるのです。私も英語は完璧とは全くいえないのですが、エンジニアとしての能力を買われてここにきたのです。とはいっても、語学はその国では出来てあたりまえなので、最低限、仕事場で深くDiscussionを出来るくらいの語学力は必要でしょう。でないと、仕事ができないのはもちろん、業務契約でも不利な立場に立たされてしまいます。

以上が実際に海外の企業で仕事している立場からの意見です。あえて挙げませんでしたが、いきなりインターネットなどで応募するよりは、もしその業界に知り合いがいれば、そこを通して応募するほうが、可能性が高いです。まったく実力も経験もない人を雇ってもらえるような、いわゆるコネというほどではありませんが、アメリカでは90%の仕事は知り合いを通じて雇われる、というデータもあります。海外の会社とのネットワークを大事にしましょう。今の時代では、日本の企業も実力を重視しますが、結局は日本の企業が欲しがるような能力、経験を持っている人は、海外でも就職できる可能性は高いでしょう。日本人は優秀で頭が良く、日本人としての良い特徴を持っているので、その能力を利用したいと考える企業は多いです。

ところで、私はよく後輩に、転職をする気がなくても履歴書を書くよう勧めます。履歴書を書くというのは、自分が過去に受けてきた教育、仕事経験を明確にまとめるということです。そのように明確にまとめることで、自分が今までしたことを整理し、今後自分が何を目標とするか、それが社内であれ、社外であれ、その目標を達成するには自分に何が足りないか、これから何をすればそれを達成できるか、を明確に考えられるからです。是非、履歴書を書いてみてください。

読み終わったらクリックお願いします→
おわりに
海外生活は本当に良いものなのでしょうか?その答えは、あなた次第、だと思います。日本の悪いところに文句ばかりを言って、海外へ脱出したいと、海外生活を始める人がいますが、そのような人は大体、海外で数年生活すると海外の悪いところが見えてきて、その国の文句を言い始めます。そしていつか自分の住む国がなくなってしまいます。つまり、どの国にも良いところ、悪いところがあって、人間はそれらを理解し、そして時には我慢しながら生活しているのです。もちろん個人的に、海外の何かが特別に好き、日本の何かが特別に好き、もしくは特別にある国が好き、ということもあるので、人によってその答えは違うこともあります。しかし、海外に行ったからといって全ての日本人が成功しているわけでもなく、一方で、日本に住んで成功している人もいれば、成功していない人もいるわけです。また、日本では成功しなかったが海外では成功する、日本で成功しているが海外では成功しない、という場合もありますが、それはその場所に移住したから成功、失敗したのではなく、その場所で実行した内容がその場所に適していた、もしくは適していなかったからなのです。最も重要なのは、場所ではなく、あなたがどこで何をするかなのです。

人生の成功の定義とは?それは最終的には、平和で楽しい人生を送ること、にたどり着くと思います。その目的を達成するには、ある人にとっては海外かもしれませんし、ある人にとっては日本かもしれません。それを達成する場は、日本にも海外にもあります。海外に行ったからといって、良い生活を送ることができる、とは限らないのが現実です。そして海外生活を達成するには、時間、強い心、体力、能力など、様々なことが必要です。私がここに記してきたような英文履歴書を書いたり、英文エッセイを書いたり、それでも簡単に就職はありませんし、仕事があっても色々な大変な経験を乗り越えなければなりません。海外にも悪いことがたくさんあります。海外なんて行くものじゃありませんよ、やめておきましょうね。

と聞いて、いや自分は違う、それでもやる、もしくは少しでもまだ海外生活に未練がある、という素直じゃないあなた。私はそのような日本人がたくさん現れることを、本当は期待しています。せっかく一度海外生活を夢みたのに、そんなに大変ならやっぱりやめた、と簡単にやめてしまうような人生ではつまらないでしょう。海外生活を夢みて、思い切って海外へ飛び出している日本人を見ると、とても嬉しく、そして大いに応援したくなります。ただ、私が本書で書いたように、海外生活を達成するのは容易ではないということをわかっていただきたいのです。実際に私が経験したように、海外の良いところ、悪いところを、身を持って体験し、さらに日本との違いを理解したうえで、自分はどちらに住みたいかを決め、それが日本であれば日本に戻れば良いと思います。少なくとも海外にいる間は、それらの違いを楽しめば良いと思います。そのような広い視野で世界を見られるようになるためにも、海外生活を一度は経験してみることを、私はお勧めします。

海外生活を目指している方も、あるいは参考のために読んでいただいた方も、少しでも海外生活の現実を理解し、自分の将来に役に立つことが得られたなら、私は役に立てたと思います。また、意見、感想、相談等、何でもございましたら、ご自由にメール下さい。ご健闘をお祈りします。

ここまで読んでいただいた方、お疲れ様でした。最後に2つクリックお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へ 読み終わったらクリックお願いします→



北米人のいい加減さ
アメリカ人、もしくはカナダ人はいい加減だ、という人がよくいます。もちろん個人によって違いはありますが、概ね、実際はどうなのでしょうか?悪い言い方をすると、確かに、いい加減、大まかな人が多いのは事実です。良い言い方をすると、細かいことは気にしない、のんびりしている、などという言葉になるでしょう。日本のきちんとした社会に慣れた私が、アメリカ人、カナダ人のいい加減さによってどのような経験をしたかを書いてみます。これはあくまで私が3年半の間に経験したことです。

まず、アメリカのアパートに入居したとき、新築だったこともあり、電話線がきちんと引かれていませんでした。よって電車会社が工事に来たときに、電話回線が家まで来ていないと、アパートに文句を言い、一方アパートのほうは来ているはずだと主張していました。3箇所、電話をつなぐ場所があったのですが、結局、1箇所だけ電話回線が来ていたため、そこに電話線をつなぐことで一件落着しましたが、私の次に入居する人はまた同じ問題に遭遇するでしょう。

アメリカのDSLインターネットを申し込んだときにも、電話会社と同じ会社だったのにも関わらず、電話で申し込んだ際に相手がコンピュータに打ち込んだ住所が電話登録の住所を若干違っていたために、一度DSLインターネットのオーダーをキャンセルにし、再申し込みにしたため、1週間多く待たされました。まあこれくらいは良くあることです。

飛行機のキャンセル、ロストバッゲージもよくあります。キャンセルの理由が、パイロットの就労制限時間を越えてしまったため、など、理解しがたいものが多いです。ロストバッゲージも日本より多く、契約社会なので、規定に記した範囲内での補償しかしてくれません。

重要文書の記載ミスは多いです。重要書類を受け取った際は、隅々まできちんと確認しましょう。私の場合、カナダの就労ビザのGender、つまり男か女かが間違って記載されていました。後に弁護士経由で修正したものを郵送してもらいました。また、運転免許書の名前のスペルが間違っていました。後に免許センターへ再訪問することになりました。また、家を購入する際の市への登録用紙の名前スペルミスがありました。弁護士がそれを市へ送信したあとに気づきましたが、あとで修正してもらいました。

カナダのケーブルテレビを申し込み、1週間後待たされたあと、ある日の夕方4時から6時の間に工事に来ると言われたため、3時50分に家に帰ったところ、不在の紙が置いてありました。ケーブルテレビ会社に電話したところ、翌日なんとか行きます、と言われたため、1日中家で待機しました。しかし誰も来ませんでした。また電話しましたが、さらに翌日に誰かが来ると言われましたので、また家で待機しました。しかし、夕方まで誰も来なかったので、近くのケーブルテレビの店に行って、その件を伝えました。するとその店の人が会社に電話してくれたまでは良かったのですが、工事の人手が足りないため、また1週間待たされると言われました。それを聞いて結局ケーブルテレビを使わず、衛星放送を申し込むことにしました。かなり時間をロスしました。

このように、北米人のいい加減さは本当です。そして、それは明らかに悪いことです。そのいい加減さはカナダでも多いですが、より個人の技能に頼りがちなアメリカのほうがさらに多いです。コツは、いちいちイライラしないことです。そういうものだ、と割り切るしかありません。いい加減な人が多い、という事実を逆手にとって考えてみてください。そのような人が多いということは、日本人がきっちり仕事をすると、評価されるということなのです。私も仕事で言われたことは、日本では当たり前ですが、きっちりやります。その部分は大いに評価されていますので、前向きに考えましょう。

読み終わったらクリックお願いします→
海外生活に溶け込むということ
海外生活にスムーズに溶け込んで、楽しく生活を送れる日本人もいれば、海外は嫌いだ、日本の生活のほうが良いに決まっている、と海外に見向きもしない日本人もいます。その違いはその人の性格で、どちらが良い悪いというものではありません。ではどのような人は海外生活に溶け込め安く、また溶け込みにくいのでしょうか?

海外で違うものを見たり食べたりするたびに、その国と日本を比較して物事を考えてしまうと、疲れるだけです。広い心を持って、その異なる生活を楽しみましょう。日本人であることに誇りを持ちすぎない一方で、日本らしさを大切にしながら、その国の生活に上手く順応していくこと、そして、その生活形式の良いところ悪いところを理解し、敬い、その違いを楽しむことが大事です。とはいっても性格の違いが理由で、無理に溶け込もう、溶け込むのはやめよう、という行動は自然に出るものだと思います。

海外生活に溶け込む人と溶け込まない人の違いはこのような性格違いで、どちらも良い悪いといものではないですが、海外で生活するためには、海外生活に溶け込むことがある程度必要となってきます。実際、海外生活に溶け込まずに、家族の範囲内だけで全く日本と同じような生活をしている日本人もいます。しかし、そのように海外で日本の生活を10年、20年と送ることは難しいのも事実です。例えば、現地で一緒に生活を楽しめる現地の友達を持たずに、長年生活するのは苦しいです。海外生活を目指す方は、出来るだけ海外生活に溶け込むよう心がけましょう。キーポイントは、楽しむこと、です。

また、自分が海外に溶け込めるからといって、海外に長期で住める、または海外に住むほうが良い、というわけでもありません。海外生活に溶け込めるというだけでは海外生活はできません。例えば、もちろん収入がないと海外で生きていけないわけですし、食事をとったり、旅行に出かけたりと、普段の生活を送るためには、その生活に溶け込むということ以外にも、様々な条件が必要となってくるのです。

読み終わったらクリックお願いします→ブログランキング・にほんブログ村へ
日本企業からの転勤者の場合
日本企業から転勤で海外に生活している人もたくさんいます。こちらの部類に入る日本人は、仕事内容によって大きく変わってきます。毎日ほとんどの時間を日本人と過ごし、日本での生活とほとんど変わらない生活をしている人もいますし、毎日その国の取引先との仕事が多く、現地企業に勤めているのと同じような生活を送って、現地人に溶け込んでいる人も多々います。また多くの場合、日本人同士で集まる機会があり、それぞれがお互いを支えあい助け合って生活しています。ただ共通して言えることは、彼らには現地で果たすべき仕事、という立派な目的があることです。

多くの転勤者は、まずその国を好きになり、日本の悪いところが見え始めます。また数年の期間だけ海外生活を送ることが多いため、その間だけの海外生活を大いに楽しみます。その国内、もしくは周辺の国へ、旅行に出かけたりして、貴重な経験を楽しみます。給料も支払われているため、ある程度お金には困っていないので、様々な経験を楽しむことができます。数年で日本に帰国することがわかっているため、あまり仕事以外で日本に一時帰国する人はいません。また多くの人が、現地企業への就職を少しは考えます。実際にそれを実現する人もいますが、現地企業に完全就職するのはちょっと・・・と踏みとどまる人が多いです。また、日本で確実な仕事を持っているために、海外での就職など全く考えない人もいます。そのような人は現地の人たちに溶け込む必要はないと思っています。

これは留学、転勤どちらにも言えることですが、数年間の海外生活を終えて日本に帰った人は、海外生活をしたという事実を誇りに思います。そして日本に帰ったとたん、すぐに日本の生活に溶け込み、また海外に居た期間がまるで夢だったかのような錯覚を覚えます。周りからも、ものすごく良い経験をしてきましたね、と思われ、尊敬されます。実際は、海外で現地の人に溶け込まず、日本と同じような生活を数年送っただけ、という人がいるのも事実ですし、現地の人に溶け込んでとても貴重な経験をし、様々なことを学んできた人がいるのも事実で、海外生活をしたというだけでその人が本当に現地の人に溶け込んで本物の海外生活を経験したとは言い切れません。しかし少なくとも、日本に住んでいて経験することとは違った貴重な経験をしたことは事実で、その経験を、その後の日本での生活へ、様々な意味で、うまく生かすことが大事だと思います。

読み終わったらクリックお願いします→
現地企業就職、自営業者の場合
海外の現地企業に勤める日本人、海外でビジネスを立ち上げる日本人も増えています。現地企業に勤める、つまり現地企業でオファーをもらって自分の道のプロとしての仕事をしている人や、自分の能力、経験を利用してビジネスを立ち上げ、あるいは投資家としてお金を儲けて生活している人は、比較的現地の人に溶け込んで、その国の現地人と同じような生活を体験している人が多いです。やはりその国で仕事を出来る、お金儲けをできる、ということは、その国で現地人の平均以上に能力や経験を認められている、ということになるからです。でないとビザや永住権は発行されません。

彼らのほとんどは現地に日本人の友達がいても、別に日本人の友達を絶対必要とは感じていません。それは現地にもたくさん友達がいるからです。しかし、ときには日本語を話せる友達がほしくなるのが現実です。また一時帰国をすごく楽しみにします。日本よりも海外に住みたいから住んでいるのにもかかわらず、なぜか日本に一時帰国して日本にいる家族たちと時間を過ごすのが、とても楽しいものです。そのような経験をすると、実は日本の生活のほうが良いのではないか、と考えたりもします。私は今このステージにいると思います。さらにその時期を過ぎると、海外と日本、両方の良いところ、悪いところを冷静に見られるようになり、その違いを事実として受け止め、その上で自分は海外に住んでいるんだという確信を持つようになります。

よって、一概に日本人が海外で生活したといっても、その人が海外でどのような経験をし、どのような生活をどのくらいしたかによって、どのくらい現地の人たちに溶け込んで本当の意味での海外生活をしたかどうか、は全く変わってきます。海外で毎日日本人とだけ過ごしていて、それが本当に海外生活と言えるのか、というような人もいるのも事実なのです。

読み終わったらクリックお願いします→
帰る国がある日本人
他の国からの大学・大学院留学生は、勉強が出来るか出来ないは別として、必死に勉強し、必死に就職活動をしていました。それは何故かと彼らに聞くと、答えはだいたいいつも同じでした。何が何でもこの国で仕事をゲットして残りたい、自分の国の情勢は非常に悪く、どうしても自国に帰りたくない、と・・・そして、日本人は日本というすばらしい国に帰れるからいいな、と言われます。私も必死で勉強して現地に残りたいつもりでしたが、それを聞くたびに心が痛みました。明らかに、多くの留学生は日本よりも恵まれていない国から来ています。日本が現在どれだけ恵まれているのか、改めて実感させられます。

明確な留学の目的を持ち、その目的をきっちり果たして、日本の生活のほうが自分には良いと自信を持って帰り、そして日本で成功する人はたくさんいます。しかし、せっかく高いお金を払って留学したのに、英語さえもあまり上達せず、日本へ帰ってしまう日本人がたくさんいるのも事実です。また、心の隅のどこかに本当は海外に住みたい、という思いがあるにもかかわらず、必死に勉強しないで、そして現地の生徒に溶け込もうともせず、仕方なく日本へ帰っていく人もいるのも事実です。彼らは日本の良さを強調して話す傾向にあります。海外で仕事を得られないのであれば日本で仕事するほうが得策なのは事実です。でも本気で将来海外に残り、海外生活を送りたいと思っている方は、将来日本へ帰るつもりの日本人留学生と同じことをやっていては、海外就職は出来ません。多くの日本人は帰る場所があり、日本に帰る事を前提で留学に来ているので、海外就職を目指す方は、彼らの目的が違うということを自覚する必要があります。

読み終わったらクリックお願いします→ブログランキング・にほんブログ村へ
Award of Excellence
カナダで仕事を始めてちょうど2年がたったころの2006年12月、個人的に大きなニュースが飛び込んできました。それは私が会社で、Award of Excellenceに選ばれたのです。これは日本の会社でいう年間最優秀社員賞、もしくは年間社長賞のようなもので、社員400人の中から毎年2、3人、もっとも会社に貢献をした人に贈られる賞なのです。さらにそれに対してのボーナスももらいました。

Award of Excellenceの表彰式は毎年12月の終わりに社員全員が集められて実施されるのですが、まさか私が選ばれるとは思ってもいませんでした。その内容は、普段多くのテクニシャンが行っているルーティン作業をソフトウェアで自動化したことにより、社員の労働時間を毎年約4000時間セーブすることができるシステムを構築したことが評価された、ということでした。

色々な人におめでとうと言われましたが、その言い方がカナダ人と日本人で違いました。カナダ人には、新しいことにチャレンジして会社に貢献した、あなたはその賞に値することをやったのですよ、おめでとう、などと言われました。一方日本人には、よく頑張ったね、頑張っていれば良いことあるね、最も頑張った人がもらえる賞ですよね、と言われました。つまり、カナダ人は、私の仕事の貢献度について話してきますが、日本人は、頑張った、という努力したことに対してお褒めの言葉を話してきます。会社への貢献度が最重要、ということがカナダ人の社会人には染み付いているようで、逆に日本では、とにかく頑張って努力することが最重要で、目標意識が薄い人が多いです。実際私がこの賞を取れた理由は日本の会社での経験と自分のアイディアが会社に貢献できたからであり、努力すれば賞を取れるものではありません。ちなみに私は毎日平均4時には帰宅していました。頑張れば良い結果が出る、というのは日本的な考えで、欧米では通用しません。

日本の会社なら自分はこの賞はもらえないだろうな、とも思いました。私は早く帰宅していましたし、あまり努力している姿も見せませんでした。努力するのは当たり前のことで、そこからどうアイディアと経験を生かして会社に貢献するかが勝負だと思っています。さらに、外国人社員にそのような賞、ボーナスを与えることは、日本の会社はしないだろうなとも思いました。

読み終わったらクリックお願いします→

Copyright (C) 2011 海外生活の現実 All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。